親知らず　を　彫った　

象牙は象の牙

親知らず・・・それは人間の奥歯

それを彫ったのは、

自称“彫りフェチ”の私の主人です。


１３年程前の話ですが、激しく奥歯が痛み、近所の歯科医院で診察していただいた結果、左右とも親知らずが寝転んだ形で埋まっているとの事。
当然、オペになるという事で、医療センターの口腔外科を紹介していただきました。



この手術は、親知らずが埋まっているところを切開して、歯を砕いて取り出すのですが・・・。

「どちらか１つでもいいから、そのまま取り出してください。彫ってみたいんです。」と、お願いしたそうな。

「そのまま出すのは、負担がかかりますよ。右と左、２度に分けてやりましょう。」と、医師が言ったのに、「いっぺんにやってください。」と・・・

もちろん希望を叶えてくださいました。その結果、顔がパンパンに腫れて、ガキデカのこまわり君みたいになっちゃったのは言うまでもありません（笑）。

親知らず“まるごと”出して、彫ってみたいだなんてそんなこと言われたの初めてだって言われちゃったみたいです。
当時の先生、本当に、ありがとうございました。
そうして、彫ったのが、これです。龍と彫ってあります。

もちろん、手彫りです（笑）。

象牙より硬かったそうです。

たぶん、人の歯を彫ったのは、ウチの主人ぐらいでしょうね。