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2011年12月14日

篆刻の持ち手

篆刻の持ち手の部分は鈕(ちゅう)といいます。

昔の人は、そこに紐を通してペンダントのように首から下げていたそうな。

「なんとかの紋章」みたいなロールプレイングゲームの登場人物のよう。

今は、おしゃれな彫り物で鑑賞するためかしら。

獅子などの彫り物がメジャーでしょうか。

私は、自分の作品で小品で気に入ったものの鈕を自分で彫ることがあります。

篆刻の持ち手

これは尾長な亀。

長寿の紋様の亀は尾が長いんですよね。



どうやって彫るかというと・・・

たとえば、今年の干支の印。

篆刻の持ち手

「辛卯」なので、ウサギを彫ってみたいと思います。

まず、上下を確認します。

押したとき、頭が向こう、尾がこちらになるようにします。

篆刻の持ち手

もともと、もっと長い印材でしたが、のこぎりで切断したままになっていました汗

切断した部分は他の作品になりました。

辛卯なんて、次に使えるのは60年後だもんね。100才越えてるし。


印材に、およそのあたりをつけておきます。

私は、結構こういうものに関して大ざっぱなので、彫ってるうちに

どんどんイメージが変わります。

確かなことは「うさぎ」を彫ること。

篆刻の持ち手

彫る道具は印を彫るのと同じ鉄筆で彫っちゃいます。

大きく削りたいところは荒めの紙やすりも使います。

篆刻の持ち手

うずくまっているうさぎにしようと思っていましたが、

とぐろを巻いて上を向いているポーズに変更。

彫ってるうちに、目印の鉛筆の線は消えます。

消えて困るときは書き足します。


とにかく、私は、頭の中のイメージで彫り進めます。

篆刻の持ち手

美術は大好きなんですが、彫刻は大嫌いだった私。

壁画の共同作品とか、版画とか、強制労働みたいで嫌だった。


今は、イメージ通りに印も持ち手も彫れるか楽しみ。

小さいからできるのかもしれない。

あとは、学生の時より、ある程度知識がついて、イメージの幅が広がったのと

頭の中のものを形にしたい欲望が強いのかも。

篆刻の持ち手

篆刻の持ち手

うさちゃんは、こんな感じで可愛くできました。

ちょっと荒いですが。

ヤスリ掛ければ綺麗になります。

油を塗っても綺麗になります。

ちなみに、印の大きさ11.5ミリ四方です。

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タグ :持ち手篆刻

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この記事へのコメント
いつもながらすごいですね~~。こんな小さなものを彫るなんて考えられませ~~ん!すごい集中力と目も悪くなれないですね。下絵があっても最後は感覚で行くようで、まさしく匠の技ですね♪
Posted by シャンママ at 2011年12月16日 07:51
シャンママさん
ありがとうございます。
飽きっぽいというか、ここまで削るの?と自分で書いておきながら予定変更する場合もあります(笑)。
石なので、不意に欠ける事もあり、デザインの変更を余儀なくされることもあります。
先日、蝶チョ(子供たち曰く蛾)を彫った印を使っていて羽が欠けたときはショックでした。
シャンママさんも立体を丁寧にお作りになるから、そういうことあるかしら。
いつもバラのリースとか感心して拝見しています。
私だったら、花びら一つ作って放置しそう(笑)。
フエルトのお人形も義妹と話題になっています^^♪。
Posted by ミチミチ at 2011年12月16日 12:06
おおおおおおおおお
Posted by iiiiiii at 2017年06月15日 17:59
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