2009年06月14日
宝石印 改刻のお仕事

一度、彫ってあるものを、磨って、新しく彫ることを「改刻」といいます。
宝石印は、普通の印材と違うので、彫刻方法が特殊です。
サンドブラストという方法が主流です。
宝石印に限らず、今では、パソコンで文字を出して彫るということができるので、ハンコの修行をしていない人が印鑑に携わって、機械で彫るという事が、まかり通っています。だから、安い。
庭師でないおじさんが、チェーンソーで庭刈り込むようなものです。だから、早い。
そして、パソコンの字ですから、同じ機械を使っているところなら、大阪で注文しても、東京で注文しても、同じものができてくる可能性があります。セキュリティ面で危険です。
そうなると、「はんこって、どうよ。」ってことになっちゃうよね。
はんこやの名に懸けて、それはNGです。
なので、私も、家族も、印章の技術を身に付け、日々精進しているのです。
・・・技を磨くのは結構楽しい・・・。

ウチの場合は、こういう風に字を入れたけどどうかな?と聞ける家族がいることがいいところです

で、先週は改刻の文字を書いていました。この写真は、まだ、完成のものではありません。山に隷書独特のアヤがありません。
こういう風に、手に職のある人間が書けば、同じものは2つと無いわけですし、機械の文字とは、全く違います。もう、お客さんのお手元に渡り、無事この仕事は、終わりました。
他の印材の場合(つげ、水牛、象牙など)は、印材に朱を塗って、直に字を入れていくので、このように版下を作ることは、ありません。鏡で見ながら微調整して、彫っていきます。
はんこは、いろんな契約に使う大切なものです。実印はもちろん、銀行印も、ある意味、銀行との契約の印鑑です。
たくさん、はんこやさんがあります。どのお店にするのかは、お客様次第です。安いから。早いから。印鑑はどこも一緒・・・ではないので、じっくり選んでください

それが、ウチなら、すごく嬉しい(笑)。結構、早く、安くできますよ

宝石印以外に、象牙や思い出深い印材の改刻もいたします。物によっては、彫れないものもありますので、まずは、ご相談下さい

Posted by ミチ at 16:28│Comments(0)
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