はんこやのからす

子猫たちが大きくなりました。

ふてぶてしいそうな顔です。

全身灰色の猫は、「お地蔵さん」と名づけてしまいました。

二匹いるので、「尾長（おなが）地蔵さん」と「尾短（おみじか）地蔵さん」。


黒いちび猫ですが、新しい年を迎えることなく旅立ちました。

母猫が連れて来た時から、小さいし、みんなで心配していました。

大晦日の朝は元気に遊んでいて、昼ごろから日向ぼっこしていて、

昼下がりに見たときには倒れていました。

ダンボールに入れ、ペットボトル湯たんぽをして温めたりしましたが、

日没時間には、そっとお迎えが来ていたみたいです。


こういうのを見ていると、自分の死についても考えてしまいます。

きっと、時に肩をたたかれるように、その瞬間が来るんだろうな。




子猫たちのおじさんにあたる「鼻こすり」君は、あまりにもいたずらなので

「イタちゃん」と改名。

イタちゃんは、どんな木でも登ります。

眉毛が白くて立派な顔になりました。


これからも、いろんな猫たちに出逢うでしょう。

優しい気持ちで接していきたいです。

ネーミングのセンスについては、ごめんなさい。

ノラなので、他所ではきっといい名前で呼ばれていることでしょう。


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